島根有機農業協会ブログ

幕内秀夫氏講演会

2018年9月 1日

2018年9月1日(土曜日)
『幕内秀夫氏講演会』
 
 江津市浅利町のさくらこども園にて開催された、『幕内秀夫氏講演会』に個人的に参加してきました。テーマは子どもの食の基本。料理評論家で管理栄養士の幕内秀夫氏は「粗食のすすめ」などの著書を出されていて、食事に対して厳格なのかなと思っていましたが、いざ講演をお聞きすると、物腰柔らかく、誰にでもすぐに取り組める改善方法を教えていただきました。
 
 印象的だったのは、子どもの食の好き嫌いの感覚は大人よりも理にかなっているというお話。例えば「米やいも、かぼちゃ、とうもろこし等よりも葉物を嫌う傾向があるのは、植物は熟す前の緑色の状態よりも熟した黄色や赤の状態のほうが毒性が低かったり栄養価が高かったりするのを本能的に分かっているから。無理に炭水化物、脂肪、たんぱく質のバランスといったことを強要しなくても足りている。大人が食べているのを見ていればそのうち食べるようになる。」ということであった。これについてテレビでのお弁当の実験映像とともに、「見た目やバランスを考えて凝って時間のかかるお弁当をつくらなくても、お米中心で、常備のおかずと残り物程度のお弁当で充分食べてもらえる」ということだった。なるほど。
 しかし何でもよい訳ではなく、中毒性のある食べ物についての注意があった。「砂糖と脂肪の使用が多くなりすぎている。菓子パンだけでなく食パンでも油脂や砂糖が多すぎる。ファーストフードも。これらが小さいうちに食べ慣れてしまうと、やめられなくなってしまう。」と。
 いかに、小さいうちの食事を丁寧にすることが大事なのかを改めて感じさせられました。
 
 実は数年前にもあさりこども園(当時浅利保育園)の相山園長の講演に参加した際、これらの保育園では幕内先生の指導に基づいた給食やおやつを提供しているということを伺っていました。また、娘が一時預かりであさりこども園にお世話になることがあり、園での食についての取り組みは知っておりました。
「子どもの食生活-6つの提案」のお話は相山園長からお聞きした時と同じでした。 上の方ほど大事で、⑥までできたら充分とのこと。
 
①しっかりと外遊びをさせましょう。
空腹は最大のごちそう。空腹でないと手のこんだものでないと満足しなくなる。
 
②子どものための食事は作らない
 大人と同じで、子どもが食べられるものだけでよい。喜ぶものと考えると砂糖や油脂が過剰になる。
 
③子どもの飲み物は、水・麦茶・ほうじ茶
飲み物でカロリーをとると、きちんと食事をしなくなってしまう。
 
④朝ごはんをしっかりと食べさせる
ごはんと味噌汁がよい。常備食を利用すればよい。
 
⑤子どものおやつは食事
4回目の食事と考えましょうである。おにぎりや海苔巻きがベスト。
 
⑥カタカタ主食は日曜日
ラーメン、パン、シリアル、パスタ、ピザ、ハンバーガー、焼きそば、お好み焼き等は週2、3回までに。
 
7.副食は季節の野菜、いも類、海藻類を中心に
8.動物性食品は魚介類を中心にする
9.米は未精製のものを食べたい
10.食品の安全性にも考慮する
 
 どんな人でもやればできることの提案。こういった食への取り組みが家庭や保育園や幼稚園で増えていくことを願っております。
最後の質問コーナーでは、前数列に着席した人からの質問が相次ぎ、先生に「いつも前3列に座る方はマニア」と言い当てられました。ちなみにわが家も夫婦で最前列に着席。わが家では妻の努力のおかげもあり、1~10までほとんどクリアしているかも知れないマニアです。
 茨城県出身ということで北関東のなまりで親しみがあり、和やかな時間でした。
 
幕内先生のブログ:
https://ameblo.jp/makuuchi44/entry-12402520554.html?frm_src=thumb_module