島根有機農業協会ブログ

かやぶきシンポジウム2019 広島にて

2019年2月26日

2019年2月22日(金)
 
 広島のアステールプラザで開催された、かやぶきシンポジウム2019に参加してきました。
 
 若手茅葺き職人2名のお話や、広島から五島列島への茅葺き民家の移築事例の紹介、国際茅葺き会議のお知らせなどがありました。
 
 
 株式会社Earth Bulding代表の茅葺き職人の沖元さんは広島の茅葺き民家の状況を、くさかんむり代表の茅葺き職人の相良さんは世界の茅葺き事情を説明されました。世界の事例では日本人との国民性や環境への配慮の度合いの違いを感じました。お二人とも前例の少ない若手の茅葺き職人の道を歩んでこられ、相当の努力があったと思いますが、そのことには今回はあまり触れられず、今後どうしたいかという思いをお話いただきました。技術の習得や経営を維持するだけでも大変なことだと思います。しかし、ただこなしていくだけでなく、茅葺きを循環型で持続可能な取り組みであり先進的なものとして捉えられており、その持続可能な取り組みを進めるために、茅葺きへの関心を広めて家屋を残していこうという姿勢に感動しました。

 伝統文化であり、周辺のモノだけででき、ゴミもでない・・・。将来の人間活動にとって必要不可欠なアイデアだと思います。シンポジウムに参加してそんなことを再認識いたしました。私も持続可能なくらしを目指して取り組む一環として、また少しずついろんな形で茅葺きに関わっていけたらなと思います。また、有機農業の世界でも、このような持続可能なあり方を見出していけるような取り組みが進んで行くことを期待します。簡単ですが、報告終わります。